コンセプト|高精密度非冷却型サーモグラフィ



 オートメーション、分析、検査に用いられるサーモグラフィ。XA0350/0650系カメラの最新バージョンで、さらに温度分解能を向上させつつ、ドリフトを抑え、信号再現性を高めた、高い計測信頼性を実現した最新機種です。
 オートメーションや日常の検査分析では製品バランスが重要で、空間分解能、温度分解能、信号再現性、安定駆動、等求める要素が多くなります。XA0500、XA0700は全てに優れたモデルで、多くの場面で導入可能性が高い。新しいサーマルヴュ―X用カメラXA0500、XA0700は小型設計ながら高い信頼性をもつ最新機種です。

高い信頼性

 新しいサーマルヴュ―X用カメラXA0500、XA0700は小型がながら信号処理に優れ、内部ドリフトの制御、最新の検出器を用いることにより、明らかに違う信号の高い安定性、再現性を実現しました。
オートメーションでは安定した計測を、検査・分析では温度計測、パターン解析、時系列解析、統計手法など様々な分析を用います。0.5℃程度の違いを違いとして見分ける必要があることもあり、ただ高い温度分解能ということではなく、測定ごとに温度の違いを検出できる性能を有しています。

温度差、温度パターン、統計処理に耐える高い温度分解能

 オートメーションや分析では温度の違いを見ることが多く、近年画像温度計測ではそのパターン、組み合わせを用います。またその統計処理が重要になります。
 そのため温度差やパターンを作り出すための温度分解能が重要になっています。

動画処理に最適なGigE Visionカメラ

 一部の研究は瞬時の変化を追うものであり、そのため動画分析を行います。
 XA0500、XA0700はギガビットイーサネットを用いた通信によりデータをスムーズに送信、動画保存を容易に行います。

威圧感のない小型モジュール設計

 被写体に対して威圧感のない小型設計。設置も用意です。
 温度ドリフトにつながる内部発熱を抑えるための放熱機構はXA0350/0650系同様の優れた放熱性をもち、かつ小型設計を維持しています。

統計解析、パターン認識に最適な性能

 画素数16万画素、30万画素の2機種は温度パターン認識や特徴量抽出、機械学習等に十分な解像度です。
 低ノイズ、高感度、高い再現性により、温度取得後の統計処理を容易にします。

 ソフトウェア機能からも再現性を向上

 サーマルヴューX搭載のソフトウェア機能を用いてオフセットや均一性補正が可能です。
 内部処理によりドリフト補正も合わせ、適切な基準を用いた計測が可能です。

 自作ソフトウェアとの連携

 DTRシリーズではオプションでサーマルヴューX DLLを用いて基本機能を利用することができます。全画素の温度情報を直接ユーザーが作成したアプリケーションで受け取ることで様々なご自身の解析が可能です。
 C++/C#に対応し、LabView等サードパーティー製ソフトウェアとの連携開発もできます。

 PLCインターフェース

 XA0500/XA0700はPCLインターフェースを持ち、オプションでDLLと連携して外部信号を受けることができます。